神戸市は24日、市が所有する野球場「ほっともっとフィールド神戸」(同市須磨区緑台)のスタンドの一部に亀裂が生じ、座席が傾いた、と発表した。けが人はいなかった。設備の老朽化が原因とみられ、早急に補修工事と点検を行う。プロ野球の試合など催事に影響はない。 市建設局によると、23日午後6時45分ごろ、プロ野球オリックス対日本ハムの試合中に、階段状のネット裏内野席スタンドの一部に約5メートルにわたって亀裂が入り、支柱でつながる前方の8座席が傾いた。傾いた座席周辺は立ち入り禁止とし、観客は別の席に移動してもらった。 スタンドはコンクリートにモルタルを塗った構造。以前からあった内部の亀裂が、表面にまで出たとみられる。試合前の巡回では異常は見つからなかったという。 24日にもオリックス対日本ハムのナイターがあり、前後16席を封鎖して予定通り実施された。(上杉順子)