日本に行くと、欧文タイポグラフィを勉強するにはどうしたらいいか、あちこちで尋ねられます。 そのたんびに、「古本屋に行って洋書やファッション雑誌を手当たり次第に買ってページをめくって書体を使われ方を見ればいいよ」というようなことを言います。良いものも良くないものもあるだろうけど、それがまた、ためになるんです。 何とかしてそれをうまく伝えられないか考えていたときに出会った、実にぴったりの文章があります。TypeTalks でも、新潟の話し会でも例に出しました。その後、いろんな人にこの話をしたら、そのとおり!という返事をもらうので、私のお話会に参加できなかった人のためにここでちょっと書きます。 糸井重里さんの本『思い出したら、思い出になった。』の中の、「『まずは、ボールだ』」っていう文章が良いんですよ。 こう始まります。 あなたが、サッカーをしたいのなら、 まず、何を手に入れますか? ボールでし
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