2024年度に行われた全国学力・学習状況調査の経年変化分析調査で、小学校の国語と算数、中学校の国語と英語の平均スコアが低下していた。文部科学省が7月31日に公表した。一部の教科では、SES(社会経済的背景)が低い層の方がスコアの低下が大きくなるなど、格差の拡大が懸念される。合わせて公表された保護者に対する調査の結果からは、経年変化分析のスコアは、学校外での勉強時間が長いほど高く、テレビゲームの使用時間が長いほど低い傾向にあることも分かった。 経年変化分析調査は、小学6年生と中学3年生を対象に、非公開の同じ問題を用いることで学力の経年変化を把握している。13年度、16年度、21年度に続き4回目(中学校英語は21年度から2回目)となる24年度の調査は、従来の紙の冊子に筆記で回答するPBTと児童生徒の学習者用端末からオンラインで回答するCBTを併用して実施。24年5月13日~6月28日に、PBT