人類は、そろそろ正義という暴力装置から解放されるべきである。社会学的に分析すると、正義という暴力装置は、肥大化すると、世界を破壊する悪魔と化す。実は、絶対化された正義そのものが、社会病理現象である。 国家や共同体が正義を独占した時に、この社会病理現象は人々に蔓延し、人々を集合的に殺人鬼に変える。国家は、正義を自己目的化してはならない。 正義のために戦争は行われ 正義のためにテロは行われ 正義のためにいじめは行われ 正義のために差別され 正義のためにバッシングされ 正義のために排除され そして、正義のために、人々は家族、友人、居場所、そして自分も失い、不幸になっていく。 社会科学に出来ることは、この正義という暴力装置を科学的に解明し、正義の副作用を無効化する処方箋をつくることである。 ニーチェは、正義を無効化する思想=積極的ニヒリズムを開発したが、この思想は諸刃の剣であり、成熟社会では、もは
![正義からの解放(相対主義の勝利) | 社会学玄論](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9df8e3215cbfb0c7e19a15888d0d729b8db2e515/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Flogo%2F1%2F200605%2F26%2F24%2Fb010682420060526161944.gif)