信号は、言うまでもなく、日本の道路交通網を根幹から支える重要な存在である。しかしあまりにも当たり前にそこにあるので、普段運転している限りでは「進むか止まるか」を判断するために信号を見るのみで、信号機そのものに興味を引かれることはほぼない。 そんな中、やけにきれいで見慣れない形の信号機を見かけると、「おっ、最新型かな?」と新鮮な発見をした気分になれる。 だがその最新型らしき信号機を道路で何度か見るうちに、筆者(武藤弘樹、フリーライター)もそうなのだが、何割かのドライバーはこうも思ったはずである。「あの信号機、新しいくせにやけに見にくくないか」と。 今回は、信号機に関するトリビアを交えつつ、色が分かりにくい最新型信号機が存在する理由について解説していきたい。 LEDへの更新進む 信号機の更新(新しい信号機への交換)基準は19年と定められている(※警察庁資料より )。老朽化が進むと転倒や倒壊のリ