※この連載は「開業から1年目までの個人事業・フリーランスの始め方と手続き・税金」(望月重樹著)の第2章を、著者と出版社の許可の下、一部修正して転載するものです。内容は、書籍出版時(2014年1月現在)の法令などに基づきます。実際に開業される場合は、最新の情報をご確認ください。 連載目次 1 減価償却とは何か? 「開業時の設備投資は少ないほど良い」と何度も述べてきましたが、最低限必要な物もあります。ただし、それらの購入に要した費用は、全額がその年の経費として落ちるとは限りません。 備品や車両などは、時間の経過とともに徐々に価値は下がっていくものの、1年間でその全てを使い切ってしまうわけでもありません。そういった物に関しては、購入に要した取得価額を、それぞれの物に応じて決められた期間で分割して費用化していく方法がとられています。この仕組みを「減価償却」といいます。 減価償却の対象となる資産は「