会社や店舗の運営のために、長期的に使用する固定資産。そのうち、会社のために購入した備品や車両などは、「有形固定資産」に該当します。このような固定資産は、定められた期間内で取得原価を分割できますが、そのための会計処理が「減価償却」です。 減価償却のしくみは、きちんと理解していないと複雑なうえに、算出方法や仕訳方法にもいくつか種類があります。経理担当者は、基本から押さえておきたいところです。そこで今回は、減価償却の考え方や計算方法のほか、仕訳方法などについての基礎知識を解説します。 減価償却の基本的な考え方 減価償却とは、固定資産の取得原価を、耐用年数に応じて分割したうえで会計処理する方法です。 会社や店舗などで使用する備品や車両などの「固定資産」は長期的に使用する物が多く、時間の経過とともに価値が下がります。そのため、減価償却の対象である資産は、取得した時点で取得原価すべてを経費として計上す