大学院に入ったばかりの頃、配属された研究室で研修を受けた。 僕は先輩について回って、実験機器を使ってみたり、実験ノートのとり方を教えてもらったりした。 ある日、先輩が先生たちとミーティングをするというので見学させてもらった。 そのときのことは今でもよく覚えている。 最初に、先輩が実験でとれたデータについて説明した。 先輩の堂々とした説明を聞いて、僕はとても感銘を受けた。 ふんふんとうなずきながら、はたして自分はこんなふうに説明できるだろうか(いや、できない)と思っていた。 でも先輩の説明が終わったとき、 「なんか変だね」 と助教さんが言った。そして、 「普通はこうなるはずなんだけど」 と、他のデータとの違いを指摘した。 先輩と僕は他のデータを知らなかったから、そこが変だと気がつかなかった。 なぜこのデータは変なんだろうねと、皆でうんうん考えていると、 「3次元でグラフを描いてみて」 と先生
インバウンド需要の増加にともない、観光公害対策が再び求められている。京都が最も有名な例だろう。地元の人々は我慢の限界に達している。京都の例を繰り返してはならない。 新型コロナウイルス感染拡大による規制が緩和された2023年以降、訪日観光客は順調な回復を見せている。 日本政府観光局の「訪日外客統計」によると、2023年12月には273万4000人、2024年1月は268万8100人、2月は278万8000人と推移し、2023年12月には2019年度比で8.2%増のプラスに転じ、2024年2月も7.1%増となった。インバウンド(訪日外国人)需要の活発化とともに、再びオーバーツーリズム(観光公害)に対する対策が求められる状況になっている。 京都が特に有名だろう。フリージャーナリストの高田泰氏が当媒体に書いた「「もう我慢の限界」 春の京都“観光公害”で地元民うんざり、迷惑行為に「ここはテーマパーク
多くの論文や学会発表、大学院生が持ってくる解析結果で多変量回帰分析が使われていますが、結構間違って使ってるなー、と思うことが多いです。自分のところの大学院生が持ってきた内容だとその場で指摘できますし、少し前に学会でとても若い先生が指導してくれる人がいないと困っていたので、回帰分析の不備を伝えたところ、とても喜んでくれました。こう言う情報は意外と若い先生方に届いていなくて、自分のできる範囲で伝えられたらな、と思いました。 今回はよく見られる回帰分析の誤った使い方を修正するための、回帰分析について知っておくべき前提条件をまとめます。 どの回帰分析を使うかは従属変数次第 多変量回帰分析は1つの被説明変数(従属変数)と複数の説明変数(独立変数)を投入し、説明変数から被説明変数を導くための回帰式を作ります。多変量回帰分析には重回帰分析、ロジスティック回帰分析、Cox回帰分析と種類がありますが、どの回
はじめに 約5年前にKaggleを始めてから、昨年の12月にKaggle Competitions Grandmasterになることができました。この機会に、Kaggleを始めてからGrandmasterになるまでの過程を振り返ってみたいと思います。 Kaggleに参加する前は、機械学習に関する知識はほとんどありませんでしたが、質の高い公開ノートブックやディスカッション、日本のKaggleコミュニティ、頼りになるチームメイトのおかげで、なんとかKaggle Grandmasterになることができました。 だらだらと振り返っていたら、思ったより長文になってしまったので、適当に飛ばしつつ読んでいただけると幸いです。 www.kaggle.com はじめに バックグラウンド 参加前スペック 大学院での研究テーマ Kaggleとの出会い 下準備期間 参加コンペ振り返り 初参加~Expoertになる
はじめに Gitのステージングエリアにあるファイルを対象に、レビュー結果をSlackに通知するアプリケーションを作成しました。 開発環境のターミナルで指定したコマンドを実行するだけで、Slackにレビュー結果が送信されます。 ソースコードは以下です。 こんな人におすすめ コードレビューを受ける前に自分で事前チェックをしたい方 一人でコードを書くことが多く、レビュワーがいない方 どうせなら楽しくレビューしてもらいたい、好きなキャラクターにレビューしてもらいたい方 アプリケーションの構成 レビュー依頼の手順と流れ 以下のような手順と流れでレビュー結果を得ることができます。 レビュー対象のファイルをステージングエリアに登録する(複数ファイルの登録が可能です) ローカルのターミナルでaireviewコマンドを実行 Slackに必要な情報が送信される レビュー結果を確認する スレッドにレビュー結果が
1. はじめに ついに ChatGPT-4V が使えるようになりました! これまでGUIを作成するときには、ChatGPT に 「まず左上にテキストボックスがあって、その右にボタンがあって...」 とちまちま指示する必要があったのですが、GPT-4V により画像を渡せるようになります。 この記事では、ChatGPT-4V を使うと GUI 作成がどのくらい楽になるのかを検証してみたいと思います! 作成するGUIはこちらのものです。 2. GPT-4V の読み取り精度の確認 2.1. 日本語のポンチ絵 まず、元の記事で使用した日本語のポンチ絵を渡して、どのように読み取れるのかを確認します。 GUIの各要素の位置はなんとなく読み取れている感じがしますが、日本語の読み取り精度はあまり高くないようです。 2.2. 英語のポンチ絵 先ほどのポンチ絵を英語に変換してみます(左下だけ詳しく書き直しました
今やAIやデータサイエンスの話題は、ChatGPTの登場もあり、IT業界だけではなく日常会話でも頻繁に登場する状況になっている。その一方、社会全般でAIを活用したオートメーションが進んでいるのかと言えば、自動運転などの特定分野を除けば、まだあまり実生活上、体感するほどには進んでいないのではないだろうか。 筆者らはデータサイエンティストとして、さまざまなデータ分析やAI実装のプロジェクトに参加しているが、そこで多くの場合にぶち当たる壁がある。それは「PoCの壁」とも言えるものだ。AIやデータ活用に関しては多くのユーザーが前向きで、PoCの形でプロジェクトを始めるが、そこで作成したAIや機械学習モデルを実際の業務プロセスに活用しようとすると、まったく進まないという問題である。
VS Code で Vim のプラグイン(VSCodeVim)を利用時に、文字変換が以下の状態になったときの対処方法を紹介します。 文字を入力し変換したあとに後続の文字を入力 後続の文字列を入力した際の 1 文字目が変換した文字列の前後に挿入される 「変換がおかしなことに」と入力すると「g変換gnおかしなことn」となっている様子です。 動画を切るタイミングが早くて最後の「n」が前後に挿入する様子はわかりにくくなってしまいました。 この状況を言葉で説明するのが難しく、類似した事象を見つけるのに苦労したため共有します。 対処方法早見 原因 VS Code の拡張プラグイン VsCodeVim が原因でした。以下のリンクが本事象の Issue です。 korean typing error · Issue #8577 · VSCodeVim/Vim ワークアラウンド Issue 内のコメントの対
9月6日に公開された Open Interpreterは、現在世界で最も注目を集めるGitHubのリポジトリです。公開から2日でデスクトップアプリの早期アクセスウェイトリストには5000人、さらにDiscordでのコミュニティ参加者は500人を超え、レポジトリには9月15日現在で、レポジトリには20K以上のスターが付いています。このツールは、自然言語の指示でさまざまなコードを書き、実行することができ、日常の作業を劇的に効率化します。この記事では、Open Interpreterという新時代のAIの力で、あなたの仕事もプライベートも次のステージへと進化させるための「活用事例25選」をご紹介していきます。 Open Interpreter の基本的な機能・情報はこちらの記事に分かりやすくまとめてくださっていますので、こちらもぜひご覧ください!! 👉 Today I’m launching O
2022/06/28 DeepLearningで動画からモーションデータを作成! 「MocapNET」 3D Blender 機械学習 機械学習グループの吉田です。 今回は機械学習で動画からモーションデータを自動で作成できるアルゴリズムMocapNETについて調査を行ったので、その内容を共有していきたいと思います。 MocapNETとは MocapNETとは、DeepLearningを利用し動画データから人間の3Dモーションデータ(bvh)を作成する技術です。 この技術を利用すればモーションキャプチャのように特殊な機材を必要とすることなく動画データだけからモーションデータを作成することができます。 こちらが公開されているMocapNETの生成例です。ダンスの動画を使って左側に表示されているモーションのボーン情報を作成しています。 今回はこのMocapNETを使って、独自に動画からモーション
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