安倍晋三首相は3日、内閣改造と自民党役員人事を行う。2日夜までに新内閣のメンバー全19人と党幹部の顔ぶれが固まった。総務相には野田聖子・元党総務会長を、外相には河野太郎・前行政改革担当相を起用する。加計(かけ)学園をめぐる問題に直面する文部科学相には林芳正(よしまさ)・元農林水産相をあてる。 野田氏は、一昨年の党総裁選に首相の対立候補として立候補を模索するなど政権と距離を置いてきた。首相は野田氏を閣内に取り込み、挙党一致で立て直す姿勢を示す考え。支持率が低迷する中で政権の刷新感を打ち出す狙いもある。野田氏は1998年に郵政相を務めたこともあり、総務省が所管する郵政行政に明るいことも考慮した。 河野氏は自民党麻生派に所属し、菅義偉官房長官が将来のリーダー候補として評価している。首相ら政権中枢は河野氏を安倍外交の牽引(けんいん)役に登用し、目玉人事とする狙いだ。 林氏は防衛相、経済財政相などを