生態がほとんど分かっていないジラフ・アサシンバグ。巧みな方法でクモを食べていることが判明した。(PHOTOGRAPH COURTESY FERNANDO SOLEY) 鋏角、毒液、さらに鋭敏な感覚で武装したクモは、はい回る虫の世界では強力な捕食者だ。だが、その能力の上を行く昆虫がいる。英名でアサシンバグ、つまり「暗殺虫」と呼ばれるサシガメだ。今回、このサシガメがクモに気づかれずに襲う驚きのテクニックが、新たな実験で判明した。(参考記事:「赤い「牙」を持つ謎の猛毒グモを発見、豪州」) 科学誌「ロイヤル・ソサエティ・オープン・サイエンス」に10月26日に掲載された研究によると、サシガメ科のジラフ・アサシンバグ(学名Stenolemus giraffa)は、クモに近づこうとして巣を切り裂く際、巣が揺れることで生じる振動を抑えているという。さらに、風が吹いて、接近していることが分かりにくいときにク
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