進化とは、形質が親から子へ伝わる過程で少しずつ変化していくことです。一般には「進歩」と同義で捉えられることが多い進化ですが、生物学においては「変化」とほぼ同じ意味です。従って、退化も進化に含まれます。例えばヘビは、手足が退化するという進化を果たした動物です。 進化論は、生物進化の理論体系です。その中にはさまざまな理論が含まれていますが、そのひとつが、チャールズ・ダーウィンとアルフレッド・ラッセル・ウォレスの提唱した自然選択説です。個体にはさまざまな変異があり、そのうち生存に有利な形質を持った個体は子孫を残しやすく、不利な形質を持った個体は子孫を残しにくい。その結果、生物が進化するというのが自然選択説の考え方です。その後、自然選択説は突然変異説や隔離説を取り込んで拡張され、現在では総合説とよばれています。
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