印刷 自分が死んだとするうその死亡届を提出したとして、警視庁は25日、東京都足立区鹿浜5丁目、無職大泉司容疑者(58)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕し、発表した。同庁によると、大泉容疑者は病死した兄になりすまして生活し、生活保護を受給していたという。 西新井署によると、大泉容疑は2008年1月、同居の兄(当時56)が病死した際、葬儀会社を通して足立区役所に自分が死んだという虚偽の死亡届を提出し、本籍地の茨城県北茨城市の戸籍に記録させた疑いがある。 大泉容疑者はタクシー運転手だったが、06年に交通違反で運転免許を取り消された。だが、兄になりすまして免許を取得して別のタクシー会社に就職。その後、兄が病死したため、自分が死んだことにして兄名義で生活保護を申請、自宅で母親を介護していたという。昨年6月、「良心が痛む」と都の福祉事務所に自ら届けた。 大泉容疑者は葬儀会社社員