「政治屋は次の選挙を、政治家は次の世代を考える」とは米国の上院議員がむかし口にした言葉だが、皮肉好きの英国人にはこんなセリフがある。「外交とは次の世紀を考えること。政治とは金曜日の午後までどう過ごすかを考えること」▲お隣の大統領が竹島に上陸して反日世論をたきつけた。日本にも威勢よく強硬世論をあおる政治家がいる。外交に必要なのは蛮勇ではなく、長い目で共益を考えることができる知性と理性だ。火の粉をまき散らしてばかりでは未来に無責任ではないか▲イオン環境財団が主催する日中韓学生交流環境フォーラム(毎日新聞社、中国青年報社、朝鮮日報社後援)が先日まで日本で開かれ、3カ国の学生約60人が参加した。竹島や尖閣諸島の影もなく、充実した1週間だったという。「これまで中国、韓国と聞いて思い出すのは政治家の顔だったが、いまは一人一人の表情が見える」と早大生が感想を語っていたのが印象的だった▲日本の若者は変わら