2016年4月15日のブックマーク (2件)

  • 富士通を退職した話

    少し前に新卒で入社した富士通株式会社を退職した 理由は簡単に言ってしまえば自分の目指すキャリアパスとのミスマッチ。 おそらく人事部の書類にも、今頃そんな感じのことが書かれているんだと思う。 ただ、それだけで済ませてしまっては腹の虫が治まらないので、 なぜ好き好んでそんな会社に入社して、短期間で退職するはめになったのかを書こうと思う。 入社する前は大学の情報系学部に通い、大学院まで進学して専門分野の研究にそれなりに熱意をもって取り組んでいた。 それもあって、同じ分野の研究を企業として行なっている同社に入社しようと考えた。 内定の前後にいくつかの職種のマッチングを行う機会はあり、自分の希望についてはしっかりと主張したつもりだったけれど、 入社して1週間後に告げられた自分の配属先は、山奥の工場でメインフレームを主とするシステムの開発・保守を行う関連会社への出向だった。 当然この決定に対して人事に

    富士通を退職した話
  • カミングアウト - 愛はオカマを惜しみなく

    安定した企業に就職して、昇進して、結婚して、子供を作って、穏やかな家庭を築く。毎月の仕送りと、たまに旅行へ連れて行って、母の日、父の日には少し高価なプレゼントを贈る。ありふれた、完璧な親孝行だ。 中でも孫を抱くことは、親にとってこの上ない幸福なのだろう。祖父母が私を追いかける目を見て思う。頭をなでる手も、うなずき、承認する声も、親や恋人のそれとは違う、キャンドルにあかりを灯したような慈愛に満ちていた。 私は同性愛者で、愛する人と結婚し、子供を作ることができない。 親を失望させたくない、悲しませたくない。なにが裏切りなのかわからない葛藤の中で、当の自分を隠し続ける。親にカミングアウトするゲイは、生命の繋がりを断つ覚悟を、愛すべき人たちに背負わせるのだ。 私がカミングアウトしてから、もう何年もの時が経つ。 これは、一介のゲイの、まぎれもない人生の分岐点だった、母への告白の話だ。 母は、いつだ

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