ウクライナ南部クリミア半島とロシアを結ぶ「クリミア大橋」で8日に起きた爆発について、プーチン露大統領は9日、「ウクライナ特務機関によるテロだ」と主張した。大橋はロシアによるクリミアの実効支配を象徴する建造物で、露軍のウクライナ侵攻では重要な輸送ルートとなっている。対するウクライナ政府側からは露側の自作自演を疑う見方もある。 露大統領府の公式ホームページによると、プーチン氏は9日、爆発を捜査する露連邦捜査委員会のバストルイキン委員長から中間報告を受けた。バストルイキン氏は、「多くの目撃者への尋問や専門家による調査の大部分が完了した」として、「大規模な民間インフラの破壊を狙ったウクライナ特務機関のテロ行為だ」と断定的に語り、関与した容疑者を特定したと説明した。