セレブに引っ張りだこの「霊媒師フラー」に、英紙記者が取材を兼ねてリーディングをしてもらった。霊能力や占いなんてものを信じていない記者だったが、数日前に亡くなった祖母との交信がはじまり……。 霊媒師にならないと死ぬ運命に 「彼女、ずっと、りんご農園について話しているわ」 霊媒師のその言葉を聞いて、背筋に寒気が走った。ストーブのそばに座り、暖かいニットのセーターを着ているのに、ゾクゾクした。 私は「霊媒師フラー」の名で知られるフラー・ルーシンク(31)と話していた。ルーシンクは1週間前に亡くなった私の祖母と交信していたのだが、「りんご農園」と彼女が言った瞬間、それはウェブ上で私について調べても知り得ない情報であることに気づいた。 そのときまで私は「リーディング」には懐疑的だった。祖母が他界したことは数日前に自分のインスタに投稿していたので、ルーシンクが祖母の死に触れることは予想していた。でも「