昨年の今頃、私は祖父を亡くしました。あれからもう一年経つのですねえ…… 悲しいとか、生前の祖父のエピソードとか、いくらでも思い出せるわけですけど、そういう湿っぽい話はあまり書きたくないので、別の話をします。 ある夜のことでした。 祖父の葬儀や通夜に出席するためにやってきた親族がシロイ家に泊まることになりました。 部屋数が足りなくなったので、私は妹のベッドの脇に布団を敷いて寝ることになりました。 深夜。 ぐっすり眠っていた私の顔の上に、人間が降ってきました。 そりゃあもう凄い勢いでした。 このひとコーナーポストの上によじのぼってそこからダイブしたんじゃない、と思わせるくらいの勢いです。 殺られる。 なんだかわからんけど、私は今いきなり、生命の危機だ。 この思い切りのよいボディプレスには絶対に殺意が込められている。 そう結論した私は半泣きになりながら 「な、なんなんですかあ」 と叫んで起き上が