奈良県警中吉野署は6日、同県吉野郡内の公立中学校で教諭に暴力を振るい、けがをさせたとして、中学3年の男子生徒(14)と母親の飲食店員(33)を傷害容疑で逮捕した。 逮捕容疑は、3日午前9時40分ごろ、校内で男性教諭(26)の顔や脇腹を殴り、顔を足で踏みつけるなどして、打撲などの軽傷を負わせたとされる。いずれも「腹が立って殴った」と容疑を認めているという。 同署によると、教諭は生徒が所属していたバスケットボール部の顧問で、7月の引退試合にこの生徒のユニホームを持って行くのを忘れた。生徒はレギュラーだったが、補欠のユニホームで出場した。その際に撮影した集合写真が、3日に校内の掲示板に張り出されたことに腹を立て、生徒が職員室から玄関近くに教諭を連れ出した。「なんであんな写真出すねん」「全校生徒の前で土下座しろ」などと母子で迫り、生徒が約30回、母が約5回殴ったという。教諭は殴られながら土下座で謝