屋根膜には、東京ドームのために開発された、ふっそ樹脂コーティングしたガラス繊維膜材を使用しています。28本のケーブルによって支えられていて、総重量は400トンにも達します。膜は2重構造になっており、厚さが内膜が0.35 mm 、外膜が0.8 mm と薄いため、太陽光の約5%を透過します。 東京ドームは、空気の圧力差で屋根膜を支えるエアー・サポーテッド・ドームです。加圧送風ファンによって絶えずドーム内に空気を送り込み、ドーム内の気圧を外よりも0.3%高くして屋根膜を支えています。この気圧差は、ちょうどビルの1階と9階ぐらいに相当します。人体にはほとんど感じられません。また、ドーム内からできるだけ空気を逃がさないように、出入口には回転ドアが用いられています。