ETV特集「復興を誓う 命のダンス」というのを見て、憫笑した。ヤンキーだった元小学校教師が主宰する「よさこい踊り」の団体では、四百人を超える子供たちが、五千円の月謝でダンスを習っているという。ダンスを教えているのは元ヤンキーの姉ちゃんで、元小学校教師は自分で踊りもせず、子供たちのダンスを見て怒鳴り散らしている。こういうのを胡散臭いと思わない親のもとに生まれた子供は不憫である。 ダンスにも階層があって、頂点をクラシックバレエだとすれば、「よさこい踊り」なんてものは底辺である。五千円も払うなら、子供をもっとまともなダンス教室に通わせてやれよ。こういうのを被災地復興にからめて感動話にするNHKにも困りものである。この製作チームにかかれば、戸塚ヨットスクールだって感動話になるだろう。 http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0715.html