.d を接尾辞にしたディレクトリの標準があるのか調べていたところ、.d ディレクトリの歴史的経緯について説明した文章を見つけた。 結論から言うと、 .d 接頭辞自体は標準ではないようだ。分散パッケージングが普及するにつれ、設定ファイルの衝突を避ける必要性が発生し、そこから生まれたものだった。 旧来、多くの UNIX のソフトウェアは、ソフトウェアパッケージごとに一つの設定ファイルで管理され、パッケージのすべての設定項目がひとつのファイルに記述されていた。このような管理手法も、システム管理者がローカルなシステムを手動で設定する場合には十分機能するものだった。 分散パッケージングが一般的になると、個々のパッケージから与えられる設定ファイルを複数に分割する方法がより望ましく必要になった。複数のパッケージは、同じサービスを共有しつつも、共通の設定ファイルを変更することなく設定できなければならなかっ