今年最大の収穫は三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』だと思います。ミステリ畑じゃない作家さんがこういった質の高い本格ミステリを上梓し、ベストセラーにまでなったという事実は本格の未来にとって非常に明るいです。そして、まほろファンとしては今回のランキングでようやく報われたという気がして感無量。『虚構推理』のようなチャレンジャーな作品が高評価で迎えられたのも嬉しかったですね。『本ミス』は毎年、自分の知らなかった作品との出逢いを提供してくれるので重宝しています。探偵小説研究会の皆さん、ミステリ作家の皆さん、それから本格愛好家の皆さん。今年もお疲れ様でした。