世間的にはもう過ぎ去った話になるのかもしれない。川崎市のマンションで小学三年生の男児が投げ落とされ殺害された事件だ。無職の今井健詞容疑者(四一)がすでに犯行を供述している。恐らく事件としては解決なのだろうが、なぜこんな事件が起きたのかということはわからない。そして恐らくわからないままに過ぎていくのだろう。 容疑者と同じく、日常生活近所に腰の低い中年男でもある私としてその心理に洞察するところがあるかというと、まるでない。皆目検討も付かない。マスメディアの報道も同じようでこの間いろいろなストーリーはつけてみたものの空振りだったのではないか。 しいて言えば、すでに今井容疑者の供述にあるようだが、死刑を覚悟していたから、なんでもできたというのはあるのだろう。先月二九日付け読売新聞記事”投げ落とし「死刑になりたかった」今井被告が供述”(参照)はこう伝えている。 川崎市多摩区のマンションで小学3年男児