![「選手の自主性に任す限界を露呈、田嶋会長はジャパンズウェイを大絶賛の絶望」アジアカップ決勝 日本-カタール](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/826fe99cd69907ab007e8bc6da02cd1150a907a1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgazfootball.com%2Fblog%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F01%2F887285.jpg)
ハリルホジッチは前日の会見で、シンガポール戦には「罠が仕掛けられている」と語ったわけだが、まさかこんな形で嵌ってしまうとは想像もしてなかったに違いない。 試合の展望で、日本は自陣で固く守る相手にクロスを上げてもそう簡単に点には繋がらないから、ゲーゲンプレッシングで対抗するのが良いのではないかと書いたんだけど、まさか両方とも機能不全になってしまうとは自分にも意外であった。 日本はハリルホジッチが意図する速いサッカーを見せたのは前半と後半の最初わずか2分だけで、後は5-4-1のフォーメーションで自陣に固く壁を作るシンガポールの前に、いつもの遅攻を繰り返すのみ。 岡崎、宇佐美、香川、本田の4人が相手DF5人の幅にすっぽり入って平行に壁を作り、サイドも相手のSHがカバーしている上に太田も酒井もあまり高い位置を取らず、長谷部や柴崎からゆるい横パスが来て縦を切られてそこでおしまい、振り出しに戻るという
アギーレ解任報道が一段落した後は、すっかりマスコミの関心は日本代表監督後任候補の話題に移ってしまいましたね。毎日マッチポンプご苦労さまです。 アギーレ解任後の焦点だった霜田技術委員長の処遇ですが、意外にもすんなり続投が決まってしまいましたね。おそらくT嶋氏はFIFA理事選挙の準備があり、K淵氏もバスケに手を伸ばそうとしているので、今こっちに全力を出している余裕が無いのかもしれません。とは言え、原さんが得意としているスペインルートは実質的に封じられたも同然なので、現首脳陣のレイムダック化には成功しているのかもしれませんが・・・ さてその監督選びについての報道の中には、ピクシーやレオナルド、ジョルジーニョ、オリヴェイラ、クルピといったK淵氏好みなJリーグ経験のあるビッグネームや、パウロ・ベント、プランデッリ、カマーチョ、スコラーリといったW杯経験のある監督といった名前が並んでいますね。 ただ残
普通は、親善試合でもブラジルが相手ならメンバーは確実に現時点でのベストを選んで戦うものなんだけど、試合前に発表されたメンバーを見た時には思わず自分の目を疑ってしまったね。まさか完全に選手の先行テストに使ってしまうとは! 何しろ欧州組の出場は岡崎と酒井高徳、田中順也、川島のみで、中盤の3人はアンカーが田口で両脇に森岡と柴崎という、Jリーグのオールスターでもやらないような守備力無視の面子を並べてきて、当然のようにブラジルに中盤を蹂躙されてネイマールに4点をプレゼントする羽目になってしまった。 その選手選考についてアギーレ監督は、「選手たちのキャラクターを見るためだ。アジアカップのような重要な責任のある場に挑めるかどうかを見たかった。たくさんの結論を見ることができた」と語っていたが、それにしてはあまりに選手にとっては過酷な試練で、特に森岡や田口といったクラブでもそのポジションでやった事がない選手
どんな強豪でも難しいチャンピオンズリーグのアウェイ戦、それをわずか前半3分に香川のアシストによるゴールで先制すると、後半も香川の起点から得点を重ねてベルギーチャンピオンであるアンデルレヒトに3-0の大勝。当然ながら、試合後は香川への絶賛でニュースは埋め尽くされた。 が、香川自身は体が重かったと語っていたように、後半は点に絡んだとはいえ疲労からか運動量とボールタッチが減ってしまい、前半もアンデルレヒトのドフールにハードマークされてたのもあって、前線でシュートを自分で打つよりは2列目より後ろでゲームメイクをする役目に回ることが多かった。それによって、ギュンドアンとシャヒンを欠いて構成力がガタ落ちしていた中盤が助けられ、より前線に生きたボールが供給される事になったわけで、現在のチーム状況を考えると妥当な役割になっているように思う。 香川はドルトムントでの再デビュー戦となったフライブルク戦後に、マ
サッカーの観戦をサボると、何故か助け舟のようにメールをいただく事が多くてネタとして非常に助かっております(笑)。今回はハムストさんから日本のゾーンディフェンスについて。 ゾーンディフェンス。 代表総括中に、日本はゾーンディフェンスは全くの手つかずとあります。 Jリーグの試合を見てても確かに、人数が揃っていてもサクッとやられる守備を見ることは珍しくありませんが、何故なんでしょうね。日本はプロリーグが昨日今日始まったわけじゃなく、20年も経ちます。 リーグの指導者達は、おそらく、海外のクラブ等から、練習の仕方などを学んでいたと思ってました。反町監督もスペインのクラブでコーチをしてたと記憶してます。「レアルやバルサは特別な練習をしてるわけではない」と何かの雑誌で読んだこともあります。 だからJリーグの指導は、欧州を手本にして、指導している。また日本人指導者がそうでなくても、欧州やブラジルから多く
スペインやポルトガル、日本といったパスサッカーチームの早期敗退と、オランダやチリなど5バックカウンターチームの躍進で、すっかりポゼッションサッカーの終焉といった論調がまかり通っていたブラジルW杯だが、最終的に優勝したのはパスの総数と成功率でトップの成績を叩きだしたドイツになった事で、いまいち大会の戦術的テーマが曖昧になりつつある。 しかし、攻撃的、守備的という軸で判断するから混乱するのであって、今大会で上位に食い込んできたチームを見ると、「効率」という軸で共通するものがあると思っている。 ドイツは、ユーロ2008と南アフリカW杯でスペインに苦杯を喫した事から、スペインと真っ向勝負のパスサッカーを構築するためにバイエルンにグアルディオラ監督を招聘、有力なドイツ人選手を集結させてクラブレベルから代表の土台を作りつつ、代表ではよりブラジルの気候に合わせたショートカウンターを磨くという、戦略・戦術
まるで準決勝ドイツ戦の再現のように、前半のわずか17分までに2点を取られてしまい、そのまま1点も取れずに敗れてしまったブラジル。守備戦術優位の今大会における象徴的な、まさにガラパゴスと呼ぶべき存在として記憶に残される羽目になってしまったと言える。 オランダは、スナイデルが怪我をしたためにデ・グスマンが入り、デ・ヨングの代わりにクラシーが入った以外はほぼベストメンバー。そしてブラジルは先発を大きく変えて来て2列目の3人はラミレス、ウィリアン、オスカルのチェルシートリオで、左SBはマルセロじゃなくてマクスウェル。 で、試合はいきなりブラジルが高い位置からのプレスをかけまくって来て、その割に全体の押し上げがないのでどうかなと思っていたら、ワンツーであっさり飛び出したロッベンをチアゴ・シウバが手で引っ張ってしまい、エリア外には見えたがPK。そして17分にはフリーでボールを受けたロッベンからサイドに
今大会で最も不思議なチームはどこかと言われたら、個人的には文句なしにアルゼンチンを挙げるだろう。 何しろエースのメッシが全然走らない。これまでの試合では平均で8kmちょっとの走行距離しか残せず、このスイス戦でも120分間フル出場したにも関わらず10km台という現代サッカーではあり得ない地蔵っぷり。しかし、ボールを持てば2人3人抜きは当たり前で、90分のうちわずか5秒だけの仕事で試合を決めてしまう。 その代わり、イグアインやアグエロ、ディマリアといった各ビッグクラブでスタメンを確保しているビッグネームが粉骨砕身攻守に走り回り、メッシ様に気持よくお仕事をしていただくための存在に成り下がっている。マラドーナが現役だった試合をフルで見る機会が無かったので単純比較は出来ないが、マラドーナのための大会と呼ばれたメキシコ大会のアルゼンチンに匹敵するぐらい、全てをメッシに依存したチームである事は確かだろう
本当は昨日のうちにこの戦評をアップする予定だったんだけど、総括がはてブをたくさん集めてしまったせいかサーバーの負荷が目いっぱいになってしまい、エントリーの更新作業がエラーで出来ず、結局今日に回してしまった。 その昨日の総括で偉そうに日本全体が力不足だと書いていたんだけど、正直なところ、香川と長友がもうちょっと冷静になって普段の力を出せていれば上に行けたかもしれないと思っている(笑)。まあ、彼らだけが悪かったわけではないので一概に戦犯には出来ないが・・・ 彼らの場合は、単なるコンディション不良の本田とは違って、明らかにワールドカップに対して強い気持ちを持ち過ぎたと言うか入れ込み過ぎで、香川は終始顔がこわばってて超視野狭窄状態、コートジボワール戦の最初のプレイでバイタルで前を向きながら本田にバックパスというトンデモプレイからリズムを取り戻せないままに終わり。長友は日本の戦術は3バックだったのか
昨日は週末に崩した体調がまだ回復してなかったし、特に優先して見たいと思う試合が無かったので、NHKスペシャルや内田が出ていた「アスリートの魂」、香川と清武、柿谷のセレッソ特番、そして2週連続で放送された本田の「プロフェッショナル仕事の流儀」後半を1.5倍速を混ぜながらまとめて見てみた。 自分自身は、選手はピッチ上での表現が全てであると思っているので言動や生活なんかはどうでも良くて、普段は地上波の選手が出場するバラエティややべっちとかは全くと言って良いほど見ないんだけど、ここ最近のマスコミから漏れてくるインタビュー記事や、これらの番組を見ていて以前から持っていた疑念が何となく晴れたような気がした。 それは、今の日本代表のサッカーが、良い意味でも悪い意味でも妥協の末に生まれているのだなと言う事である。 今の代表における攻撃性と守備の脆弱性を見て、ザックがイタリア人監督らしくないと評される事が多
「バルサが”バルサ”であった時代の終焉か」UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第2レグ アトレティコ・マドリード-バルセロナ バイエルンとマンUの試合の裏で行われた、アトレティコとバルサのスペイン勢同士の対決は、アウェイでの第1レグを1-1で終えていたアトレティコが、ホームでは1-0と前半6分の先制点を守りきり、現在リーガ首位の実力を見事に発揮してバルサのスター軍団を打ち破った。 この試合結果については、シメオネ監督率いるアトレティコの組織的で激しいプレッシング、ボールを奪ってから直線的にゴールまで向かう攻撃スピードが見事だったのと、それに対するバルサの調子の悪さ、守備で受けに回った時の脆弱性、走行距離が6.8kmとGKピントよりもわずか1.3km多いだけだったメッシの覇気の無さなど、明確な要因はたくさん列挙できるのだが、個人的に最も驚いたのはグアルディオラ監督が堅牢に築き上げたはずの”バ
「香川のサイドが機能しないのは、トップ下に香川がいないから」イングランド・プレミアリーグ第21節 マンチェスター・ユナイテッド-スウォンジー 本田のミランデビューの陰に隠れてしまったが、リーグ戦で先発になった香川もスウォンジー戦の後半にトップ下で活躍し、2-0の勝利につながる貢献をしっかり果たしていた。 しかし4-2-3-1の左ウイングだった前半はいつものようにチームがダメダメ。それが後半にトップ下で先発したヤヌザイと香川のポジションを入れ替えただけで内容が劇的に向上した事で、現在のマンUに足りないポイントがはっきり分かってしまった。 それは、端的に言えばトップ下の選手による攻守のバリアである。前半のヤヌザイは守備ではプレッシングをあまりかけないし、攻撃では無駄に持ち過ぎてボールをロストするために、相手のボランチからのパス展開をケアする必要に迫られたサイドの香川らは下がらざるを得なくなるし
いや~、しかしあのミラノダービーに日本人選手が先発としてピッチに立つとは、なでしこのW杯優勝、澤選手のバロンドールに続いて、信じられない時代になったもんだなと思うよね(笑)。 さて、互いに好調をキープして迎えたダービーということで盛り上がったこの試合。ミランはネスタとアバーテが復帰した以外はアタランタ戦と同じ4-3-1-2の布陣とメンバーで、インテルはパルマ戦と全く同じ形で臨んだ。 試合は、序盤からインテルが自陣に引いてミランがボールをキープする展開に。インテルの狙いは、イブラヒモビッチに対してはサムエルがガッチリマークしてポストプレイを封じ、さらに周りのスペースを潰して孤立させる守備を徹底してきて、その狙いはある程度機能していた。 ただ、対人には強いけど裏を取られると弱いルシオとサムエルは、どうしてもパトのスピードを警戒するあまりに早くリトリートし過ぎる嫌いがあり、PA付近でパトにボール
アジアカップ優勝後に起こった長友フィーバーですっかり舞い上がっているサッカー界だけど、今一度冷静になって足元を見つめる意味で、アジアカップの戦いの中で見えた日本の課題について書いてみることにする。 ・CBの選手層 今大会は南アフリカW杯のスタメンだった中澤と闘莉王、アルゼンチン戦に出場した栗原を欠いた若手で臨んだが、やはり経験不足を露呈して不安定な出来に終始してしまった。 決勝は地上戦での1対1比較的安定してはいたが、岩政が入るまでは高さで劣勢を強いられ、特に日本の両SBは内田と長友というちびっ子コンビなので、DF4枚のうち3枚に高さの弱みがあるようではオーストラリアのような相手は厳しくなる。南アフリカでの阿部のようにアンカーを置けば解決できるが、それだと攻撃力がガックリ落ちてしまう。 岩政や栗原にビルドアップは期待出来ないし、吉田はカバーリング能力が足りず、闘莉王不在だとどうしても後ろに
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