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  • Fashion Outsider_BIBA_エルザ・スキャパレリ_チェルシー・ガール_長澤均評論

    モードの歴史が生みだしたいくつもの星々の、どれもがいつまでも輝き続けるわけではない。ブランド名が生き残ったとしても、創業デザイナーの「志」を受け継いでいるわけではないことは、モード界の企業買収、再編によって、二大企業に寡占化されつつある80年代以降の様相からも想像できるだろう。所詮、流行とはジル・リポヴェツキーが自身のモード論の表題に付けた如く「束の間(エフェメラ)の帝国」なのだ。 近代の最初の「帝国」をつくりあげたのは、1900年代から1910年代にかけて全盛を誇ったポール・ポワレだ。そのあとに女性服を革新したガブリエル“ココ”シャネルが続く。戦後にはクリスチャン・ディオールが彗星の如く現れ、そこからイヴ・サンローランが巣立つ。しかしこのような大成功を収めた「帝国」とは別に、才能がありながら、それほどの「帝国」を築けなかったデザイナー、あるいは一瞬の沫と消えてしまったデザイナーが、書か

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