繰り返し言っていることであるが、現在の日本の投票率の低さは、今の日本の教育の「結果」でもあるといえると思う。 本来、教育の成果が現れるのは数十年後。 それなのに、日本では、「今すぐ、効果が得られる」教育が求められている。 大きな価値があるものは、その全体像を捉えられるだけの大きな視野をもった人にしか分からないという矛盾が、常にある。 たとえば親の価値。 親にいちばん世話になっているときは、その価値は分からない。 子どもがある程度成長して、親という存在の全体像を捉えられるようになって始めてその価値に気付く。 大きな価値をもつものほど、その価値を明らかにするまでに時間がかかるという法則が成り立つ。 教育もその類のもの。 教育を受けているときにはその本当の価値は分からない。 自動車教習所のように、これを覚えればこのテストに合格するというような即効性の高い教育に、それ以上の価値はない。 この問題集