2008年3月25日,社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)がシンポジウムを開催した。テーマは「動画共有サイトに代表される新たな流通と著作権」。シンポジウムでは,文化庁長官官房の吉田大輔審議官による基調講演「著作権行政の現状と課題」の後,中央大学法科大学院教授で弁護士の安念潤司氏をコーディネータとするパネルディスカッションが開催された。参加したパネリストは,ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏,慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸氏,立教大学社会学部メディア社会学科准教授の砂川浩慶氏,ホリプロ代表取締役社長COO(最高執行責任者)の堀義貴氏,それにJASRAC常務理事の菅原瑞夫氏である(写真)。 このシンポジウム直前の3月17日には「デジタル・コンテンツ法有識者フォーラム」という組織が,「ネット法」の新設を提案している(関連記事)。ネット法では,ネットにおけるコンテンツ二
YouTubeやニコニコ動画といった動画共有サービスでは、日常的にテレビ番組が無断でアップロードされるという著作権侵害の問題が起こっている。一方で、テレビ番組などの動画コンテンツを持っている日本のコンテンツホルダーは、積極的にネットにコンテンツを提供しておらず、有料の動画配信サービスもいまいちぱっとしない。 消費者の中には「ネットでテレビ番組が見られたら便利なのにねー」という感覚の人も少なからずいるが、なぜテレビ番組はウェブ上で流せないのだろうか? 25日に行なわれたJASRACのシンポジウムでは、IT業界、省庁、放送業界などの出身者5名がパネルディスカッションに参加。その場では、「儲ける仕組みがないのに、とりあえずコンテンツを提供しろと言われても……」といった、ある種、戸惑いのような企業側の声も聞かれた。論点について簡単にまとめると、下記の3点になる。 1)著作権法の改正でネットのコンテ
インターネット・サービスの激戦区である動画配信で後発ながらYouTubeを上回る成長速度,YouTubeの3倍以上となる1日ひとり3時間以上という平均視聴時間を実現したニコニコ動画。開設後1年足らずで400万人の会員を獲得,日本全体のトラフィックの約10分の1を占める。その成長速度はmixiも上回り,日本史上最速と見られる。 ニコニコ動画は多くのメディアで語られ,2007年10月にはグッドデザイン賞も獲得したが,これまでは社会現象やマーケティングの観点から語られることが多かった。しかしニコニコ動画を作り上げ,その急拡大を支えたのはまぎれもなくエンジニアの技術だ。多くのクリエイタやユーザーを魅了し,巨大なアクセスをさばく技術はどのようなものなのか。ドワンゴのエンジニアに聞いた。 「感情」を共有するアルゴリズム 動画の上に文字をかぶせるサービスはニコニコ動画以前にも存在した。また,動画のタイミ
著者プロフィール:新崎幸夫 南カリフォルニア大学のMBA(ビジネススクール)在学中。映像関連の新興Webメディアに興味をもち、映画産業の本場・ロサンゼルスでメディアビジネスを学ぶ。専門分野はモバイル・ブロードバンドだが、著作権や通信行政など複数のテーマを幅広く取材する。 ニワンゴの動画サービス「ニコニコ動画」の快進撃が止まらない。9月21日にネットレイティングスが発表した調査レポートによれば、ニコニコ動画の8月月間の総利用時間は前月比で52%増加。いまだに成長が衰えず、1.5倍増のペースで成長を続けている。ユーザー1人あたりの平均訪問回数、および平均利用時間では、いずれも“ネット動画サービスの代名詞”であるYouTubeを抜き去った。 このうねりに、コンテンツホルダーも反応している。MTV Networksのほか、吉本興業やエイベックスといった企業が動画コンテンツの提供を決めた(10月10
テクノロジー・リーダー向けサイト「Enterprise Platform」は,複数の雑誌やWebサイトの記者達によって作られている。今回は,本サイトのプロデューサーA氏が,担当記者達と編集長を招いて開いた暑気払い会の模様を公開する。 A みんな忙しいところ,Enterprise Platformに協力してくれて本当にありがとう。暑気払いと慰労を兼ねて,今日は盛大に飲み食いして欲しい。ビールは飲み放題,ジンギスカンは食べ放題になっている。しかし,全員時間通りに来ているのに,肝心のY編集長はどうしたのか。 S 夕方まで取材で一緒だったのですが,取材の後,「ちょっと人に会ってくる」と言って消えてしまいました。 A 夜になるとYさんは挙動不審だからねえ。お,電話だ。公衆電話からかかってきている。携帯を持っていないY編集長だな。もしもし。ええ,もう始めていますから急いでください。あと5分で来るそうだ
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