江戸幕府による第二次長州征伐が迫る慶応元(1865)年。長州藩の桂小五郎(木戸孝允(たかよし))が、後の薩長同盟につながる薩摩藩・西郷隆盛との会談を待つ様子などを記した手紙が高知県立坂本龍馬記念館(高知市浦戸)の調査で見つかった。薩長同盟に奔走した土佐人の動きが垣間見られる貴重な新史料。高知県立坂本龍馬記念館で11月5日から始まる企画展「再検証・薩長同盟」で初公開される。 桂小五郎の手紙は3通が1枚の巻物(全長約8メートル)に貼られており、高知県立坂本龍馬記念館が2015年9月に京都の古書店で購入。筆跡と内容から桂の手紙と断定した。 3通とも未発見の手紙で、1通は昭和初期に書かれた桂の伝記に一部が引用されている。2通が1865年閏(うるう)5月に藩上層部の人物に宛てた手紙、1通が1868年7月の戊辰戦争時に参謀に宛てた手紙だった。 1865年閏5月は、14代将軍徳川家茂が長州征伐のた