農林水産業 動物 石垣市 社会・くらし 野生化したカピバラによる稲の被害が昨秋から発生している 苗41箱分が食べられ、JA担当者は足跡からカピバラと断言 逃げたペット扱いのため、「勝手に駆除できない」と市は困惑 【石垣】石垣市で野生化したカピバラが稲を食べる食害が昨年秋から発生している。2年前に目撃され、当初はおとなしい草食動物で実害はないとみられていた。運動能力が高く、捕獲が難しい上に、行政は「駆除名目が見つからない」と困惑。稲作農家は収入の大半を占める1期米に被害が出ないか気をもんでいる。 かみ切られた稲の苗が放置された水田で農家の上地国博さん(74)は「苗が41箱分食われていた。もうショックで…」と声を落とす。5日朝の田植えのため前日、苗箱を水田に置いていた。周囲には3本指の足跡が複数あり、JA担当者は「イノシシは2本指。3本指はカピバラに間違いない」と断言する。 上地さんは