タグ

2010年6月22日のブックマーク (2件)

  • episode:33 「この世の中には自分で仕事を作る人間と、仕事を与えられる人間という、二種類の人間がいる。」:日経ビジネスオンライン

    「会社のロゴなんですけど、こんなのどうでしょう」 弘毅くんがプリントアウトを差し出した。反応をうかがうような表情が意外に可愛い。けれど、カワイイなんてボキャ貧すぎるし、もちろん成人男子に向かって言うのは失礼だから口にはしない。 「おお」 声を挙げたのは〈社長の〉旭山さんだ。 そこには、ニワトリの赤いトサカをデフォルメしたらしい赤いギザギザが描かれ、それに重なるように黒くしっかりした字体で「alternative zero」の文字が重ね描きされていた。 赤い鮮烈なギザギザと黒く太いフォント。 精悍で、斬新で、そして強さを感じさせる。 「カッコイイじゃないか。どうしたんだ、これ。楠原がデザインしたのか」 「まさか。僕、美的センスはゼロですから。大学時代の友人で建築学科のやつに頼んでデザインしてもらったんです」 「そっかぁ、テスタ・ロッサね、これ」 「ええ、旭山さんのヨットの名前です。初めて諸磯

    episode:33 「この世の中には自分で仕事を作る人間と、仕事を与えられる人間という、二種類の人間がいる。」:日経ビジネスオンライン
  • episode:24 「高くて美味しいのは当たり前だから、わたしは高級な店には興味がないんだ」:日経ビジネスオンライン

    前回までのあらすじ 12年ぶりに大日鉄鋼に戻った旭山隆児(あさひやまりゅうじ)の新部署、第三企画室の出社禁止期間が明けた。風間麻美(かざまあさみ)と楠原弘毅(くすはらこうき)の話を元にビジネスモデルの検証を始めた3人。チームワークの片鱗が見えてきた第三企画室だが、社は人員削減を発表しようとしていた。 外はまだ明るいけど、この風間さんの誘いには二つ返事だ。 旭山さんは別にコワくて窮屈な上司ってわけではないけれど、それでも上司上司だから、旭山さんがいないといくらかはリラックスする。 風間さんの場合は、それが人の呼び方に反映される。 コーキ君といったかと思うと、楠原さんとか、楠原くんとか、風間さんが僕を呼ぶ呼び方はいろいろで、それは一体どういう基準に基づいているのだろうとずっと思っていた。 どうでもいいといえばそうだけど、やっぱり気になっていた。ところが最近、隠れた法則性に気づいたのだ。旭

    episode:24 「高くて美味しいのは当たり前だから、わたしは高級な店には興味がないんだ」:日経ビジネスオンライン