東京電力の火力発電所の主だった事故 平成8年6月18日 姉崎火力発電所6号ボイラ-破損事故 1.状況 定期点検中、試運転の一環として、給水ポンプ1台が停止した場合の「負荷降下に関わる試験(BFPランバック試験)(*1)」を6月18日に実施する予定となっていた。これにしたがって同日16時30分、LNG専焼で、給水ポンプ1台を停止し定格出力60万kWから30万kWに負荷降下させる試験を開始したところ、出力が急激に13万kWまで低下した。主蒸気圧力が上昇していたため、これを抑制する操作をした結果、出力が21万kWとなった。その後、逆に主蒸気圧力が低下し始めたため、圧力の維持(*2)に努めた。しかし圧力は回復せず、この過程において炉内の火炎が確認できなくなったため、ボイラ-を緊急停止しようとしたが、16時33分ボイラ-破損事故が発生した。(ほぼ同時にボイラ-燃料ガス遮断弁が全閉)この事故により、2