引き続き、この本から。 子どもの〈見えない学力〉、いまなら地頭とかいうものは、親の文化水準×子どもの経験の質によると、岸本裕史はいう。 これだけだったらネットでいくらも見かける(俗流)文化の再生産論である。これでおしまいなら次のような笑えない問答に尽きてしまう。 問:勉強ができるようになるにはどうすればいいですか? 答:親を選びなさい けれども再生産のプロセスを細かく見れば、例えばどんなことが子どもの読書体験につながるのかが分かれば、(教養や読書習慣のない親であっても)活用できるものを拾い上げることができるかもしれない。 先の本は、この手のネタの宝庫なのだが、いくつか拾い上げてみる。 1.親が子供の本を読む 親が読書の習慣がない場合は、親が子供の本を読むことからはじめる。 中でも岸本は、教科書を読むことを勧める。 ぶっちゃけ教科書の文章は、市販の大抵の本よりも、短くやさしいからだ。 2.親
どうせまたいつもの「最初は極端なことを主張しておいて、結果的に物分かりよく意見を聞いて譲歩したかのように見せる」手法のひとつに違いないので、反射的に対処するのもばかばかしいが、書かないわけにもいかない。 橋下市長:小中学生に留年検討 大阪市教委に指示 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120222k0000e040179000c.html いろんな読者がいることを想定して念のために最初に書いておくが、以下は最初から最後まですべて激怒しながら勢いで書いた皮肉である。 卒業するだけの学力のない知的障害児や発達障害児はずっと義務教育の中でがんばるしかないね。進級できないよ。永遠の児童生徒だ。もう学校の中で一生を終えよう。みんなよかったね。もう働く場所の心配とかしなくていいよ。「義務教育」が一生面倒を見てくれるらしい。 いや待てよ。普通学級じゃなくて特別
印刷 2年の「表現」の授業。文章表現を磨いたり、語彙(ごい)を増やしたりしていた=横浜市旭区の星槎中学校 名古屋市が誘致し、来年4月に開校を予定している不登校対応の私立中学校「星槎(せいさ)名古屋中学校」(仮称)の開校準備が遅れている。私学関係者でつくる審議会で「隔離につながる」などと異論が相次ぎ、生徒募集も始まっていない。 名古屋市教育委員会が、私立中学校誘致を表明したのは昨年7月のことだ。 市内の不登校の生徒は2007〜09年度で毎年1300人ほどいたが、学校に通えるようになったのは35%前後。そこで、教育課程を柔軟に編成して進学を後押ししようと、「受け皿の一つ」として発案。公募で、同様の中学校を運営する学校法人国際学園(横浜市)を選んだ。 ところが、3月の愛知県私立学校審議会で、委員から「不登校の生徒の隔離につながらないか」「不登校の生徒への対応は、公立が担うべきだ」などの意
松本復興相が知事たちに対する「暴言」で、就任後わずかで大臣を辞任することになった。 この発言をめぐる報道やネット上の発言を徴して、すこし思うことがあるので、それについて書きたいと思う。 松本大臣が知事に対して言ったことは、そのコンテンツだけをみるなら、ご本人も言い募っていたように「問題はなかった」もののように思われる。 Youtube で見ると、彼は復興事業は地方自治体の自助努力が必要であり、それを怠ってはならないということを述べ、しかるのちに「来客を迎えるときの一般的儀礼」について述べた。 仮に日本語を解さない人々がテロップに訳文だけ出た画面を見たら、「どうして、この発言で、大臣が辞任しなければならないのか、よくわからない」という印象を抱いたであろう。 傲慢さが尋常でなかったから、その点には気づいたかもしれないが、「態度が大きい」ということは別に政治家が公務を辞職しなければならないような
大阪府議会で過半数を占める「大阪維新の会」府議団が、「君が代」斉唱の際に教職員に起立を義務づける条例案を19日開会の5月定例府議会に提出しようとしている問題で、大阪教職員組合や市民団体でつくる「子どもと教育・文化を守る府民会議」(代表・藤木邦顕弁護士)は17日、府庁を訪れ、憲法違反だとして反対するよう各会派に要請しました。 同条例案は、府立の学校や市町村立の府内の小中学校の入学式や卒業式で「君が代」を斉唱する際に、教職員に起立を義務付けるもの。これまでは府教委が文書で指示し、市町村立の小中学校も同様の内容で指導していました。可決されれば都道府県で初の条例となります。橋下徹知事は16日、「国歌国旗を否定するなら公務員を辞めればいい」と発言。条例に違反すれば辞めさせるルールを考えるとしています。 要請書は、「国旗国歌法」成立の際の国会での論議や答弁で国民への義務づけや強制はしないと確認している
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く