印刷 2年の「表現」の授業。文章表現を磨いたり、語彙(ごい)を増やしたりしていた=横浜市旭区の星槎中学校 名古屋市が誘致し、来年4月に開校を予定している不登校対応の私立中学校「星槎(せいさ)名古屋中学校」(仮称)の開校準備が遅れている。私学関係者でつくる審議会で「隔離につながる」などと異論が相次ぎ、生徒募集も始まっていない。 名古屋市教育委員会が、私立中学校誘致を表明したのは昨年7月のことだ。 市内の不登校の生徒は2007〜09年度で毎年1300人ほどいたが、学校に通えるようになったのは35%前後。そこで、教育課程を柔軟に編成して進学を後押ししようと、「受け皿の一つ」として発案。公募で、同様の中学校を運営する学校法人国際学園(横浜市)を選んだ。 ところが、3月の愛知県私立学校審議会で、委員から「不登校の生徒の隔離につながらないか」「不登校の生徒への対応は、公立が担うべきだ」などの意