縄文人、意外と長生き 65歳以上が3割 聖マリアンナ医科大2010年11月13日10時46分 年をとった人の腸骨耳状面は表面がざらざらしている(長岡朋人さん提供) 一方、若年の腸骨耳状面は表面がすべすべしている(長岡朋人さん提供) 長岡朋人さん 平均寿命が30歳前後とされ、「過酷な生活環境のため、早死にする人が多かった」と考えられてきた縄文時代の人たち。しかし、出土人骨の年齢推定に関する最新の研究で、実は65歳以上とみられる個体が全体の3割以上を占める――という結論がこのほど提示された。なぜ、これほど違う結果が出たのだろうか。 この研究を行ったのは聖マリアンナ医科大講師の長岡朋人さん(人類学・古人口学)。文部科学省の科学研究費の成果として、このほど「月刊考古学ジャーナル」の臨時増刊号で発表した。 年齢にまつわるデータがまったくない人骨について、人類学者たちは、歯の生え具合や、すり減り具合、