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2010年10月23日のブックマーク (2件)

  • ヘーゲル(邦訳とヘーゲル研究)(その1)(2006年10月18日) - マキペディア(発行人・牧野紀之)

    精神現象学(原著は1807年) Phaenomenologie des Geistes 訳注付き全訳は2つしかありません。 1, 金子武蔵訳「精神の現象学」(岩波書店、上巻は1971年、下巻は1979年) 金子は生涯に3度、これを訳しています。生涯をこれの翻訳に捧げた人です。それが、可能な限りの文献を繙いて調べた努力に出ています。内容的には、特にイポリットの仏訳及び『ヘーゲル精神現象学の生成と構造』から多くを学んでいます。 原語を活かした訳語を創り出した点にも特徴があります。文脈の理解にやや難点がありますが、ドイツ語の理解も内容の歴史的背景の理解も正確です。不滅の訳業と言えます。日における「精神現象学」研究の到達点を示すものです。 訳者が明治の人ですから、文体や単語が少し古くて今の人達にはとっつきにくいでしょうが、「精神現象学」の研究には不可欠のものです。これを参照しなかったために失敗し

    ヘーゲル(邦訳とヘーゲル研究)(その1)(2006年10月18日) - マキペディア(発行人・牧野紀之)
  • 金子武蔵 - Wikipedia

    1905年、高知県で実業家・金子直吉の次男として生まれた。第三高等学校を経て、東京帝国大学文学部哲学科を卒業。 法政大学などを経て、1925年に東京帝国大学倫理学講座講師に就任[1]。1938年、同助教授に昇格。1945年、学位論文『ヘーゲルの国家論』を東京帝国大学に提出して文学博士号を取得[2]。 戦後は、和辻哲郎の後任として東京大学倫理学科教授となった。1957年2月2日、実存主義協会を設立し、機関誌『実存主義』を通して日における研究をリードした[3]。学内では文学部長を務め、1965年に東京大学を定年退官。その後は、北海道大学教授、成蹊大学教授、国際基督教大学教授を務めた。1977年、日学士院会員に選出。また、国語審議会委員、日倫理学会会長などを務めた。 ヘーゲル研究で知られ、ドイツ観念論、サルトルなど実存主義をも研究対象とし、西洋近代精神史の観点からこれらを追究した。成蹊大学