スペインはアイルランドと並んで世界でも最もデカい不動産バブルを経験しました。 しかし金融危機以降のスペインの銀行のクレジット・コスト(=貸倒損金)はこれまでのところ欧州の中で最も低かったです。 すでにスペインの不動産価格が高値から15%以上下落し、いま更に下げ足を速めようとしているのに、なぜスペインの銀行は損をしていないのでしょうか? それはスペインの銀行会計基準では貸倒引当金を6年かけてゆっくり計上できるルールだったからです。 10月からこのルールが変更され、スペインの銀行はもっと圧縮された期間で損金を計上しなくてはいけなくなりました。それは銀行が差し押さえた物件の処分が今後加速する可能性があることを示唆しています。
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