世界初のカップ麺「カップヌードル」でおなじみの日清食品。世界的企業でありながらドメスティックな社風の日清食品に外資系ITから転職を果たし、低迷していたEC事業の年商を10倍に伸ばした女性管理職がいる。入社当初「変わった人」と見られていた彼女が、崖っぷちから這い上がりEC事業になくてはならない人になるまでの猪突猛進の日々とは――。 商品到着まで1週間もかかったEC事業 グローバル食品会社・日清食品のEC事業は、つい数年前まで超マイナーな存在だった。同社では流通業者を通じて店頭で売るという、伝統的な商いが主流だったからだ。そんな日陰の存在だった事業を刷新し、6年間で年商を10倍に伸ばした立役者が、ビヨンドフード事業部ダイレクトマーケティング部部長の佐藤真有美さん(46)だ。 「EC専門のマーケティングチームが立ち上がった2016年は、社内でも『そんなにうまくいかないだろう』と思われていたようで
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