9月15日に発表された、Adobeによる「Figma」の買収には、多くの方が驚いたのではないだろうか。Figmaは日本語版も発表したばかりで絶好調。そこでAdobeが200億ドル(発表時点で約2.9兆円)という巨額での買収を行うと予測していた人はあまりいないと思う。 Figmaユーザーの間では、買収がどのような影響を与えるのか心配する声も多い。すでにFigmaからは「今後も独立した経営を行なってく」との声明が出されているが、その真意はどこにあるのだろうか? ITmedia NEWSでは、Figma共同創業者でCEOのディラン・フィールド氏にインタビューを実施。今回の買収の背景と同社の今後について聞いた。 なぜ買収交渉に同意したのか? ――はじめに、Adobeとの買収交渉はいつから始まったのですか? フィールド氏(以下敬称略): 正確な日付は確認しないといけないですが、3~4カ月前だったと思