12月1日に公開予定の、映画「007」シリーズの最新作「スカイフォール」では、イギリス情報局秘密情報部=通称MI6が、システムがらみで何度も窮地に立たされる。重要情報が詰まったPCが狙われたり、システムがハッキングの脅威に直面したりと、まさに世相を反映した展開だ。セキュリティやネットワークが、ここまでストーリー上の焦点となった作品はシリーズ初だろう。 こうしたピンチに、ボンドや「M」、「Q」らMI6はどのように対処するのか?という部分が、今回はストーリー上の大きなお楽しみとなっている。そこで本稿は、さらに映画館で展開を楽しめるよう、核心の部分はあえて触れずに、なおかつ「MI6は、こうすればピンチをよりうまく切り抜けられていたのでは?」という可能性に想像を膨らませてみたい。 またスカイフォールをたまたま見に行った経営者や上司が、我が社は大丈夫かと慌ててシステム担当者に質問してくる場面も決して