佐伯貴弘 Takahiro Saeki 1970年生まれ。大阪市東成区出身。尽誠学園、大阪商業大学を経て、1992年のドラフト会議にて横浜ベイスターズから2位指名を受け入団。98年はマシンガン打線の一角を担って活躍し、38年ぶりのリーグ優勝・日本一に貢献した。2010年は前年レギュラーとして起用されていたにもかかわらず、開幕から2軍行きを通告されて10打席の出場にとどまり、そのまま戦力外通告を受けた。中日ドラゴンズへ移籍し、日本シリーズにも出場したが、11月に二度目の戦力外通告を受ける。1年以上の浪人時期を過ごし、13年1月28日に引退を決意。14年から16年にかけて中日の2軍監督、1軍守備コーチを務めた。(写真・NAONORI KOHIRA) 「2010年は、佐伯貴弘にとって、最高の年になりました」 人生には生き方を根底から覆すような言葉に出合うタイミングが何度かある。私にとってのそれは