電力の「安定供給」ということが大前提であるかぎりは、 エネルギー政策の選択肢としては成立するはずのない「二択問題」が、原発震災以降の国会で審議され始めた。 いや、あたかも「二択」であるかのように「見せかけ」たかたちで始まったというのが正確。 これはちょっと冷静になって考えると、すこぶる奇妙な光景だということに気づく。 それも今後、エネルギーミックスとして、風力や太陽光発電を技術的にどう高めていくかという技術開発の議論なしに、いきなり「全量買取制度」というビジネスに特化した法案の話になっている。加えて 気持ち悪いのは、今日始まったこの法案審議の直前の日にあたる昨日、菅首相が「脱原発依存」の表明記者会見という茶番を打ったことだ。 ムードとして、脱原発を現実のものとするために必要な法案のように見えてしまうかもしれないが、それはまったくの、はぐらかしに過ぎない。 なぜなら、今のままでは「安定供給」
![『「再生可能エネルギー」買取法案と「脱原発」は、なんの関係もない。』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/39be424225df01907a9ed92c0466aa11b047b88c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstat.profile.ameba.jp%2Fprofile_images%2F11%2Feditorial-engine%2F1226715824848.jpg)