●ニューヨークのストリートで歌い続ける男、デヴィッド・ピールは本物だ! デヴィッド・ピールという名前を聞いてすぐにピンとくる人はあまりいないかもしれない。しかし、ジョン・レノン&オノ・ヨーコのアルバム『SOME TIME IN NEW YORK CITY』の中の曲「New York City」で“彼の名はデヴィッド・ピール”と歌われている人物と言えば思い出す人も多いだろう。ジョン・レノンが作ったこの曲の中で、デヴィッド・ピールは、ジョンのそばに来て「マリファナでもやるかい?」と歌ったり、「法王は毎日マリファナを吸っている」と歌ったりする“本物の野郎”だと描かれている。1971年にイギリスからニューヨークに移住したジョン&ヨーコを政治運動に引き込んだ重要人物として、活動家のジェリー・ルービンやアビー・ホフマンらとともに必ず名前があがるストリート・ミュージシャンがこのデヴィッド・ピールなのだ。