駅の付近は「岐阜駅北口駅前広場整備計画」に基づき、高層マンションも立ち並ぶ。一日の乗降者数も2001年ごろから着実に伸びを見せ、「国土数値情報(駅別乗降客数データ)」によれば、2019年には約6万4000人に上る。 北口を出て数分歩くと、こじゃれた飲食店の数々が目に入ってくる。地方都市にありがちなチェーン店が駅前に乱立しているわけではなく、10席程度のこじんまりした店舗も目立つ。夜になればそういった若者向けの飲食店に人が集まり、通勤から戻ったであろうサラリーマンたちが一息つけるような昔ながらの居酒屋にも活気もある。名鉄岐阜駅からもほど近いこの周辺は、新旧が混じり合ったような独特な心地よさを感じるのだ。 しかし、日中にこのあたりを歩くとすいぶん様子は異なった。かつて繊維の町として栄えたこのエリアは、繊維問屋街と呼ばれる商店街が今なお残る。だが、日中にもかかわらず多くが開店しておらず、いわゆる
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