ブックマーク / shinnji28.hatenablog.com (2)

  • 野村康(2017)『社会科学の考え方―認識論、リサーチ・デザイン、手法』(名古屋大学出版会)を読了 - 松宮慎治の憂鬱

    標記のを読了した。 書で最も勉強になったのは,第Ⅰ部の「認識論」である。 特に,存在論の2つの立場(基礎づけ主義と反基礎づけ主義)と認識論の3つの立場――実証主義(positivism),解釈主義(interpretivism),批判的実在論(critical realism)――の紹介と体系づけが行われた箇所は勉強になった。 さらに,先行研究として引用されているGrix(2010)*1による研究の論理的手順――存在論的立場の同定→認識論的立場の同定→(研究の)問いの導出→手法の導出→情報源の選定――も参考になった。 これまで,言ってみればこのように体系化された形ではなく,その都度パッチワーク的に勉強してきたことが整理できた。 このようなことを最初の段階で知っておくことはかなり重要だと思われるが,「なるほど!あれはそういうことだったのか」と腹落ちできるという意味で,いつ読んでも勉強にな

    野村康(2017)『社会科学の考え方―認識論、リサーチ・デザイン、手法』(名古屋大学出版会)を読了 - 松宮慎治の憂鬱
  • 仕事の力に個人差は当然あるが、それは各々の個性(特徴)と不可分な関係にある - 松宮慎治の憂鬱

    「あいつはできない」論について 自分以外の誰かを「仕事ができない」と断じることに以前から疑問をもっている。 まさしくそれは「断じる」ということだからだ。 誰かをそんな風に評価できるほど,自分は立派ではないと思っている。 「ウソをついたことのない人だけが石を投げなさい」状態である。 一方,個人の力に差があるということもまた事実ではあると考える。 というのも,「できない」ということは言えずとも,「できる」ことはすぐに分かってしまうからだ。 個人の力に差がないのであれば,「できる」ことも来はわからないはずである。 しかしながら,「できる」かどうかというのは,少しでも一緒に仕事をすればわかってしまうのである。 「できる」「できない」は環境要因も大きいという問題 ところで,このように「できる」「できない」を考えるとき,その人が得意なことを発揮しうるか,という環境要因も重要になる。 すなわち, ベー

    仕事の力に個人差は当然あるが、それは各々の個性(特徴)と不可分な関係にある - 松宮慎治の憂鬱
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