『スティング』(The Sting/1973) 当初は酷評されながらも名作となった『明日に向かって撃て!』(1969)から4年。ジョージ・ロイ・ヒル監督がポール・ニューマンとロバート・レッドフォードを主演に迎え、再び組んだのが『スティング』(The Sting/1973)。 説明するのも野暮なほどこちらも名作だが、大恐慌時代のシカゴを舞台に大仕掛けの詐欺を描いたこの物語は、演出も脚本も美術も衣装も音楽もすべてが“完璧”で、今でも観る者に映画の楽しさを理屈抜きにプレゼントしてくれる超一級作品。 アカデミー賞7部門(作品/監督/脚本/美術/編集/編曲/衣装)を受賞したのは当然のことながら、ロバート・ショウ、レイ・ウォルストン、チャールズ・ダーニング、アイリーン・ブレナンといった名バイプレイヤーの存在がこの作品の評価を高めたことを忘れてはならないだろう。 2人のスターも刺激を受けたに違いない。ニ