5人が死亡した焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件について、厚生労働省は19日、調査結果を薬事・食品衛生審議会に報告した。 報告によると、患者数は富山、石川、福井、神奈川各県の6店舗で計181人(男性94人、女性87人)に上った。原因は、各店舗に納品された肉が、腸管出血性大腸菌に汚染されていたためだったと推測。患者数が100人と最多だった砺波店(富山県砺波市)については、ユッケを調理する際、複数の肉を混ぜ合わせていたため、患者数が増加したと指摘した。同省は報告の中で、「食肉を取り扱う各段階で安全が確保されていなかった」と結論付けた。