[14日 ロイター] - 米国では、多くの移民の子供たちが法廷で代理人のいない状況に置かれている。弁護士なしでの訴訟を余儀なくされているのだ。 米国の移民訴訟データを分析した2014年11月のリポートによると、約4万3000人の子供たち(そのうち3分の2は審理中)に法定代理人がいなかった。一方、米国政府側には常に弁護士の代理人が出廷している。 子供の移民訴訟の場合は複雑で、移民裁判所や州の家庭裁判所、国土安全保障省の異なる部署の間でしばしば調整が必要になる。米国の法律の複雑さ、子供の年齢や未熟さ、公判の敵対的な性質から、判事が誤った決定を下し、保護が必要で亡命もしくは人道支援を受ける資格のある子供が、代理人不在で国外退去させられる可能性が高まっている。