先ごろ、東京の中心に新たなアートセンターが誕生した。その名も、「3331 Arts Chiyoda(アーツ千代田3331)」。場所は秋葉原や上野御徒町、神田明神などに囲まれた、旧練成中学校。都心の空洞化に伴う人口減のため、2005年に廃校になった公立中学校を丸ごとリノベーションしたアートセンターだ。延べ床面積約7200平行メートルを超える館内には、ホワイトキューブのギャラリースペースをはじめ、容量の大きな体育館を活用した3331ホール、ラウンジや会議室、カフェなどがそろい、さらに教室にはコマーシャル・ギャラリーやデザイン事務所などが入居、そのうえ作品制作のためのスタジオまで完備している。この3月にプレオープン、6月にグランドオープンを迎え、すでに多方面から注目を集めているが、ここではこの生まれたばかりのアートセンターの途中経過をレポートしたい。 3331 Arts Chiyoda外観 廃校