∂極端に評価の分かれる人物である石原莞爾だが確かなことは、戦後日本がアメリカの言いなりとなっていた時にたった一人で「お前らこそが戦犯だ」と今なら常識になりつつあることを堂々と述べていた。 唇をかみしめながら耐えていた当時の気骨と分別ある日本人が、彼の発する言葉に勇気づけられたことは想像に難くない。大切なのは「リアルタイムで現在進行中の中で」その意見をはっきりと述べていたことだ。今となっては明らかに戦争犯罪と認識されている大都市空爆や原爆投下をただ一人彼だけが「トルーマンが戦争犯罪人だ」と主張した。 今こそ彼のような視点が必要な時代になってきている。石原莞爾の視点で今の日本を考えるのは面白い。 ∂内容紹介 稀代の軍略家として知られる石原莞爾将軍。 帝國陸軍の異端児だった関東軍作戦参謀は、 満州攻略の作戦を立案しこれを遂行した。 本書は貴重な史料や関係者へのインタビューを基に、 石原莞爾の最晩