絶滅の恐れがある淡水魚「ミヤコタナゴ」を無許可で譲り受けたなどとして、警視庁生活環境課は14日、種の保存法違反と文化財保護法違反容疑で、いずれも東京都荒川区に住む会社役員(60)の男ら3人を書類送検した。同課によると、3人は容疑を認めているという。 送検容疑は平成24年5月、国の許可を得ずに、別の会社役員(54)から知人男性(66)を通じてミヤコタナゴ28匹を無償で譲り受けたなどとしている。 ミヤコタナゴは関東近県に生息するが、繁殖が困難とされ、昭和29年に天然記念物、平成6年には絶滅の恐れのある国内希少野生動植物種に指定された。 譲り受けた会社役員は専門書や熱帯魚店の助言などを参考に繁殖に成功し、28匹は1121匹に増加。25年7月、文化庁に「増えすぎたので引き取ってほしい」と連絡して発覚した。